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『クリエイターのための権利の本』重版記念講座で著作権の基本を学びました!

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナー

こんにちは!チエモ事務局の山田です。

3月16日(土)に、「『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナー」を開催しました。

当初2月に開催予定が雪のため延期となり、日程を変更しての開催にも関わらず、20名ほどの方にご参加いただいたセミナー当日の様子をレポートします!

『著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本』とは?

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナー
講師の小関さん(右)、大串さん(中央)、齋木さん(左)

著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本』(通称『権利本』)は、プロ・アマを問わずクリエイターやコンテンツ制作に従事する人が知っておかなければならない権利や法律について、具体的に「やっていいこととやってはいけないこと」「トラブルになってしまった時の対処方法」を紹介した本です。その内容は「わかりやすい!」「コンテンツ制作に関わる人なら必携」と評判を呼び、発売から2週間というハイペースで重版が決まったほど。セミナー当日も、書籍を持参して参加された方が複数名いらっしゃいました。

今回のセミナーで講師を務めていただいたのは、著者の一人でWebサイト制作ディレクションの第一線で活躍するクリエイターの大串肇さんと、『権利本』の企画発案者で編集者の小関匡さん。また、同じく著者の一人でエンジニアの齋木弘樹さんにも飛び入りで登壇していただきました!

著作権とは「ある程度コントロールするもの」

「著作権はクリエイターではなくても、ものを作れば発生するもの。一方で、侵害してしまう可能性もあるもの」と言う小関さんの言葉から講座はスタート。『権利本』に載っている複数の「著作権侵害で裁判になった事例」を紹介し、著作権侵害が認められたか・否定されたかを参加者が考えた後で答え合わせが行われました。

答え合わせの結果の中には、「えっ、こんなに似てるのに著作権を侵害してないの?」と驚くようなケースも。著作権に詳しくない一般人の印象と、法律の専門家である裁判所の判断が必ずしも一致しないことが意外でした。

一般人の印象と法律上の判断にズレがある大きな理由のひとつは、著作権が「全てを保護するのではなく、ある程度コントロールするもの」であるということ。全てのものに著作権を認めてしまうと、クリエイターの権利を守るはずの著作権が、逆にクリエイティブな創作活動を制限することになるからだといいます。

例えば、文字だけで構成されたロゴについて争われたケースでは「著作権は侵害していない」という判断が下されました。これを著作権侵害と認めてしまうと今後同様の字体を誰も使えなくなってしまうからだそうです。
文字だけのロゴで著作権侵害と認められなかったケースのスライド

その他に「被写体のポーズや構図」なども、似ているものを著作権侵害としてしまうと著作者以外のイラストレーターや写真家が同様のポーズ・構図を使えなくなってしまい、多くのクリエイターの創作が困難になってしまうため、似ていても「著作権侵害ではない」と判断されることがほとんどだそうです。

「パクリ」と「著作権侵害」は異なるもの

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナーの様子

「普通の人が『えっ、パクリでしょ?』と思っても、法律の専門家には『いえ、著作権法違反ではありません』と言われたりすることもある」と齋木さん。「パクリ」と「著作権法侵害」とは違うもの、ということでした。

では著作権侵害にならなければ、パクってもOKなのか?というと、「そうではない」とお三方は口を揃えます。その理由は「著作権法違反よりも、社会的信用が失われる方がダメージが大きいから」。「パクリだ!」と一度炎上してしまうと瞬く間にSNSで拡散し、鎮火に時間がかかってしまうことが、何よりも大きな損失だといいます。裁判では「著作権を侵害していない」と判断されたケースであっても、「でも似ているし、無断でパクるような人と仕事をするのは避けたい」とクライアントが思ったり、ファンが離れてしまうことが考えられますね。

スライド「著作権侵害とならないのならパクっていい?」

ただし、本来ならば著作権上は全く問題が無いはずなのに、パクリだと思われて炎上してしまうケースもある、と小関さん。例えば過去には、(トレースされることを前提に制作された)イラスト素材集をトレースした画像が「パクリだ!」と糾弾されてしまったことがあるそうです。クリエイター自身が著作権についての知識を持って、「これはこういう理由で問題ありません」と自衛することも、火の無い煙を大きくしないために必要だと感じました。

クライアントとのお付き合い

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナーの様子
クリエイターの権利を守るためには、クライアントとの契約も重要です。でも、あまりガチガチに権利を主張しすぎると、発注側は「使いづらいな」と思ってしまうことも事実……。

小関さんは「本当の自信作なら『権利は渡しません』と言ってもいいかもしれないが」と前置きしたうえで、「あらかじめ『グッズ化して売れたらロイヤリティもらっていいっすか?』とメールでネタ的に念押ししておくとか、そういうやりとりがあったことをどんな形でもよいから証拠に残すのが現実的」とのこと。きっちりと契約書にまで盛り込んでしまうと、法務部を通さなければならなくなるなどの理由で、条件を合意してもらうことが現実的に難しくなってしまうそうです。

裁判では口約束でも契約として認められますが、そのためには「口約束した」という証明が必要になるそう。そのため、メールでの雑談のついでなどの形で、どんな条件で合意したかの証拠を残すとよいそうです。

なお『権利本』には契約書の雛形も載っています。契約書を結ぶ必要がある時はぜひ参考にしましょう!

引用を正しく使おう!

「引用を正しく理解すれば、著作権を侵害する可能性はかなり低くなる」と小関さん。公表された著作物は、正当な目的があれば、引用して利用することができるそうです。

例えば、テレビ番組のキャプチャー画面をインターネットに掲載すると、多くの人は「著作権侵害では?」と思うかもしれませんが、広い意味では引用に入ると判断できなくもないそう。例えば「その番組を批評・評論する」などの正当な目的があれば、引用だと認められる場合もあります。

ただし、引用として認められるためには、一定の条件を満たす必要があります。引用と認められるための条件については、『権利本』や以下の連載でも解説されていますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください!

引用のどの程度ならOK? 引用の5条件を理解して、正しく使おう! | 『クリエイターのための権利の本』(全6回) | Web担当者Forum

どこまでが「引用」の範囲なの?

引用については参加者のみなさんも気になったようで、「データを引用する際、どこまでなら引用してOKなのか?」という質問が寄せられました。

引用と言えるかどうかの線引きは、基本的に「主従関係が保たれているか」。自分の文章が「主」で引用部分は「従」、つまり引用よりも自分の文章が大部分を占める必要があります。一般的に、主従関係が破綻していたらNGとされることが多いそうです。

ただし、本当に結論を出せるのは裁判所だけなので、気になったら元データの発表元に聞いてみるのがいいのでは?とのこと。「『引用していいですか?』は、企業に正々堂々と問い合わせるチャンス」だと言います。小関さんは過去に書籍を作る際、引用したいデータについて著作権者の企業に問い合わせたことが何度もあるそうですが、断られたことは無いそうです(『その商品画像よりも新しい画像を使ってください』などの代替案を出されたことはあるそう)。

また、小関さんいわく「行政が出しているデータは基本的に転載OK」「引用の5条件を参照して『こういう理由で引用が成り立っている』と自信をもって言えるなら、自信を持って引用すればいい」とのことでした。

専門家を頼ろう!

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナーの様子
気になる「自分が著作権を侵害された場合にどうしたらいい?」というお話も。

著作権侵害は親告罪(被害者の告訴があることを要件とする種類の犯罪)なので、侵害している相手に対して問い合わせができるのは著作権者のみです。問い合わせると途端に証拠を消される可能性があるため、問い合わせる前にキャプチャーなどの証拠を集めまくっておくことが肝心とのこと。

また、証拠を確保したら、専門家(弁護士か行政書士)に相談するのがおすすめだそう。その際には、法律の専門家の中でも「著作権に詳しい専門家」を探して頼ることが大切だそうです。

講師の小関さんは、過去に自分が編集した本を丸パクリされたことがあるそう。パクられたうえに「編集者が他の出版社に内容を横流ししたのでは?」という疑いの目が向けられ、結論が出る2週間ほどの間はとてもストレスフルだったそうです。そんな小関さんは「専門家に気軽に頼める空気にしたい」と力説します。

「弁護士への相談料は、だいたい30分5千円から5万円くらい。相談してストレスが無くなるなら、5万円でも安いものだと感じた。著作権を侵害した相手にも、『弁護士の〇〇さんに言われたのですが』と専門家の裏付けを示すことができれば、交渉を有利に進めることができる」と、実感を込めてお話しされていました。

違法DL規制法案について

セミナーでは、ニュースで話題になった違法ダウンロード規制法案についても触れられました。

結果として法改正は見送られましたが、改正案の主な内容は、現状は対象となる著作物と行為が「違法にアップロードされた音楽・映像(録音・録画)」と限定的なのに対して、「違法にアップロードされた著作物全般(複製)」と、大きく範囲が拡大することでした。なお「違法にアップロードされたものだと知りながらダウンロードする場合」が規制対象となるのは、現状も改正案も変わりません。

これに対して小関さんは、「違法だと知らずにDLしたことを証明できるか?いざ厳しく取り調べされたら『違法だと知ってました』と言ってしまうのではないか?」と危機感を示します。小関さんは業務上、キャプチャ画像をPCに保存することが多いそうですが、いくら捕まる可能性が低いとはいえ、もし捕まった時には怖いな、と思うと、キャプチャをとる手がすくんでしまうそうです。

その他にもセミナーでは、TPPによる著作権の非親告罪化の話題も。法改正や国際情勢によって日々変化する著作権の最新知識をキャッチアップすることも、クリエイターには必要だと感じました。

質問に答えるよ!

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナーの様子
当日はセミナー中にオンラインで質問を受け付け、セミナー後半で大串さんを中心に回答しました。ここでは印象深かった質問とその回答を2つ紹介します。

Q.あるメーカーの商品が写っている写真を撮影したら、その写真の権利は自分のものだと言えるのか?また、その写真をフリー素材として誰でも自由に使ってもらうことはできるのか?

写真の権利については、自分で撮影していれば著作権は自分にあると言えるそう。

ただ、それを誰でも自由に使っていいかどうかは、その商品の販売元であるメーカーに聞いてみた方がよいそうです。著作権的には問題がなくても、会社によっては「どう利用されるかわからないから、やめてほしい」と言ってきたり、商標を理由にNGとされる場合があるそうです。

Q.『権利本』の表紙の写真を撮って、今日のセミナーに関するレポートをネットに公開するのはOKか?

「出版社は一般的にNGにはしない、告知してくれる分にはありがたい」と小関さん。これは著作権がどうというよりは「出版社にとってメリットがあるからOKでしょう。それをNGにしたら、もうお前の出版社の本は宣伝しないぞ!ってみんなに言われちゃいますよね」とのことでした。

まとめ

『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナーの様子
セミナーの最後に、小関さんは「ここ1~2年で著作権に関する話は大きく動きがあるので、1年後に同じことが通用するかはわからない。基本となるのは『人の作品に敬意を払う、自分の作品を大切にする』という思い。いざとなったら専門家を頼りましょう」とコメント。

また、大串さんは「権利者と、それを利用する人との間でコミュニケーションがとれていれば、大抵のことは大丈夫」と締めくくりました。

じゃんけん大会&懇親会

セミナー最後のじゃんけん大会では、講師の皆さんよりご厚意で『権利本』と、権利本に登場するナカシマ723さんの漫画『勇者のクズ』、そして小関さんが編集された新刊『Webデザイン・スタンダード 伝わるビジュアルづくりとクリエイティブの最新技法』がプレゼントされました。賞品を勝ち取ったみなさん、おめでとうございます!

そして会場内での懇親会へ。ここでも参加者のみなさんから講師の3人への質問、講師の著作権に対する熱い思いがこもったトークともに止まらず、充実した夜となりました。
『クリエイターのための権利の本』重版記念!現場のクリエイター&編集者に聞く著作権セミナー懇親会の様子

セミナーの内容は盛りだくさんで、このレポートで紹介しきれなかった話題もたくさんあります。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ『著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本』を読んでみてください。

天候による日程変更にも関わらずご参加いただいたみなさん、講師の小関さん、大串さん、齋木さん、ありがとうございました!

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学生×社会人が登壇!就活をはじめるまえの大学生ミーティング「inspiration!」を開催しました!

当日の様子

こんにちは。チエモ事務局の大学生スタッフ・ゆりです。
2018年12月9日(日)に、「就活をはじめるまえの大学生ミーティング inspiration!」を貸会議室6Fで開催しました。

今回のイベントには、チエモを運営する株式会社コミュニティコムが運営するコワーキングスペース7Fのアルバイトスタッフが、私を含め2名登壇しました。

チエモでの学生向けイベントは今回が初!記念すべき第1回目は、私を含む4名(就職活動を終えたばかりの大学4年生〜若手社会人)が登壇し、「イマドキの就活事情」「働くということ」などを「きれいごとなし!」でお伝えするという内容でした。

大手セミナーではなかなか聞けない内容盛りだくさんでしたので、当日の様子をレポートします!

大学4年生による就活体験談

前半のセッションは、今年就活を終えた学生2名が登壇しました。

セミナーの様子

私は早稲田大学の4年生で、今年の春からは飲料・化粧品・医薬品などを手がけるメーカーへの入社が決まっています。

私からは就活で苦労したことや、その経験を通じて重要だと感じた「就活に必要な3つの力」をお伝えしました。
これから就活を迎える皆さんには、「実力」をつけ「人力」を頼り「実行力」を発揮することで、就活を乗り切ってもらいたいと思っています。

セミナーの様子

続いて登壇した高橋佑季さんは、東京女子大学の4年生で、春からは大手証券会社のグループ会社に就職予定です。彼女からは「面接の実態」というテーマで話をしました。

約20社の面接経験から、1次・2次面接では人柄が、3次・4次(最終)面接では動機が重視されていることを実感したそうです。また、面接で自分を最大限にアピールするためには、自信をもってやり遂げたといえるエピソードをいくつも持っておくことが大切だといいます。

大学1・2年生は、今取り組んでいる活動を全力でやり抜くことはもちろん、興味を持ったことに積極的にチャレンジしてみてください!就活ではその経験が必ず生きます!

若手社会人による「働きかた」のススメ

後半のセッションは、様々な仕事を経験してきた2名の社会人によるお話でした。

セミナーの様子

まず、チエモを運営する株式会社コミュニティコムの相澤奏恵さんが登壇しました。

自身が経験した就活・実務・転職についてや、新卒で入る会社がいかに重要かなどの本音を聞くことができました。
キャリア採用は企業への思いだけでなく「成果物」が大きく重視されるという話から、転職の難しさや厳しさを多少なりとも理解できたのではないかと思います。
新卒切符を最大限生かしてほしいという思いがひしひしと伝わってくるセッションとなっていました。

セミナーの様子

最後に登壇したのは、インターネットサービスを展開する大手IT企業に勤める社会人8年目の杉山小百合さんです。杉山さんからは「自分にとって『ちょうどいい』仕事を見つける」というテーマでお話をしていただきました。

セミナーの様子

これまでデザイナーとしてのお仕事や高校の美術教師など、様々な現場で「働くこと」を経験されてきた杉山さん。私は、働くこととはお金をもらうために会社に尽くすこととしか考えられなかったため、「働く=自分の存在価値の確認」という杉山さんの言葉は特に印象に残っています。
就活生だけでなく、4月から社会人になる私にとっても大変為になるお話でした。

ざっくばらんな座談会

座談会の様子

4人のセッション終了後は、2つのグループに分かれて座談会を行いました。
就活や働くことに対して抱いている不安や疑問を、気軽に話して解消することができた有意義な時間だったのではないかと思います。

参加者からの感想

参加者の振り返りタイム

最後に、セッションや座談会を通して学んだことや感じたことを、参加者ひとりひとりに発表してもらいました。
「ぶっちゃけトークが面白かった」「就活を頑張ろうと思った」「座談会でのお話も勉強になった」などと感想を言っていただきました。

就活や働くことについての本音をざっくばらんにお伝えした今回のイベント。

参加してくださった皆さんが、就活に向けてやるべきことは何か、どのような働きかたをしたいかなどを少しでも考えてくれたら幸いです。
チエモでは大学生向けのイベントを今後も開催する予定ですので、是非チェックしてみてください!

その他、小さなお店&会社のビジネスに役立つ講座も随時企画していきます。
新しい講座情報を知りたい方はぜひ、メールマガジンへご登録ください。
FacebookTwitterでも最新情報を発信しています。ぜひ、いいね!フォローしていただければと思います!

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広告写真の専門家・鍋坂樹伸さんの「写真ブランディング&撮影ワークショップ」「SNS写真講座&街歩きワークショップ」を開催しました!

鍋坂樹伸さん「売れる&選ばれる!小さなお店&会社のための写真ブランディング&撮影ワークショップ」の様子

こんにちは!チエモ事務局の山田です。

2018年11月8日と10日に、広告写真の専門家・鍋坂樹伸さんをお迎えして、2つの写真ワークショップを開催しました。

1日目は「売れる&選ばれる!小さなお店&会社のための写真ブランディング&撮影ワークショップ」。多くの実例を参照しながら広告写真のポイントを学んだ後で、写真撮影の実技と、参加者のホームページを題材にしたライブフォトディレクションを行いました。

2日目は「フォロワー&いいねが増える!小さな会社&お店のためのSNS写真講座〜街歩きワークショップ〜」。会場を飛び出して、大宮駅東口の氷川参道を歩いたりカフェで食事をしたりしながら、SNSでより映える撮影テクニックを学びました。

写真をに必要なノウハウを座学とワークショップで学んだ2日間の様子をレポートします!

広告写真家・鍋坂樹伸さん

鍋坂さんとチエモスタッフ
一番左が講師の鍋坂さん

講師の鍋坂樹伸さんは香川県在住。広告写真家15年目というキャリアを持ち、食品・洋服・人物・風景など、さまざまなジャンルの撮影に対応しているほか、企業の広告活動のディレクションを行うなど、写真を軸としたコミュニケーション戦略の企画立案も行なっています。また、専門学校での講師、セミナーへの登壇など人に教える活動も多くされています。

鍋坂さんの講座の大きな特徴は、写真撮影テクニックだけにとどまらず、「写真をどうプロモーションに活用するか?プロモーションのためにどんな写真が必要か?」を考える写真ディレクションが学べること。

そんな鍋坂さんが講師とあって、今回は「会社やお店のホームページにどんな写真を載せたらいいの?」「どんな写真をSNSに載せればフォロワーが増えるの?」とお悩みの方々が多く参加されていました。

11月8日開催「売れる&選ばれる!小さなお店&会社のための写真ブランディング&撮影ワークショップ」

1日目に開催されたのは、写真ブランディング&撮影ワークショップ。「写真は言葉よりもわかりやすく、瞬間的に伝えることができる」と鍋坂さん。まずは座学で、広告写真の種類、構図&レイアウト、アングル、光の使い方、カメラの操作といった、より効果的に伝わる広告写真のために必要なポイントを学びました。

私が特に印象に残ったのは、広告写真の種類に関する講義。広告写真には大きく分けて以下の2種類があるそうです。

  • イメージ写真:「おいしそう」などのイメージを伝えるための写真
  • 説明写真:どんな形か?どれくらいの量か?などの説明情報を伝えるための写真

撮ろうとしているのがどちらなのかによって、写真の方向性が大きく変わってきますね。また、「イメージ写真」「説明写真」というワードを知っているだけで、プロに写真を依頼する際にも求める写真の要件がぐっと伝えやすくなると思います。写真ディレクションの知識はカメラを構える人だけでなく、写真撮影を依頼する側の人も学ぶべき知識だと感じました。

写真撮影を実践!

座学の後は、広告写真のプロ・鍋坂さんが実際に撮影しながら写真をディレクションしていく様子を見学。
鍋坂樹伸さんによる写真撮影実践の様子

写真をプレビューしては照明やホワイトバランスを調整したり、小道具を追加したり。次々に変化する写真の様子に、参加者の皆さんはくぎ付けでした。
鍋坂樹伸さんが撮影した手の写真

その後は今まで学んだノウハウを踏まえ、参加者全員で広告写真撮影を実践。鍋坂さんに質問しながら、プロモーションに使える写真撮影のコツを体感していきます。
鍋坂さんと、写真撮影を実践する参加者の様子

参加者のホームページをライブフォトディレクション

鍋坂樹伸さんとWebデザイナーゆっきーさんによるフォトディレクションの様子

さらにその後は、参加者の皆さんのホームページを題材に「写真をどう改善したら、より伝わるようになるか?」をディレクション。鍋坂さんとゆっきーさん(チエモ事務局スタッフでWebデザイナー)の二人が、愛のあるダメ出し&根拠に基づいた改善提案をしていきました。

ホームページに載せる写真を選ぶ際は、その一枚の写真の出来栄えだけでなく、「ページ内の他の写真やテキストとのバランス」「閲覧者がトップページから来たのか、それとも検索から来たのか」などなど、考慮するポイントが多岐に渡ります。小さな会社やお店ではその全てを社内で考えることは難しいかもしれませんが、今回のような講座を活用して基本を学んでおくと、プロに写真ディレクションやコンサルティングを任せる際にもスムーズな依頼・進行ができそうですね。

出来栄えの90%が撮影前の準備で決まる!!

鍋坂樹伸さんによる写真ワークショップ1日目のまとめ

講座1日目のまとめとして「出来栄えの90%が撮影前の準備で決まる!!」と鍋坂さん。
いきなり撮影に臨むのではなく、ホームページの構成やデザインまで意識して「いかに撮りたいかを考える」ことが重要だそうです。

11月10日開催「フォロワー&いいねが増える!小さな会社&お店のためのSNS写真講座〜街歩きワークショップ〜」

街歩きワークショップ講師の鍋坂樹伸さん

2日目はSNSを使った写真講座です。1日目同様に構図など写真撮影のポイントを学んだあとは、会場を飛び出して撮影&SNS投稿を実践します!

氷川参道で街歩きワークショップ

会場から10分弱歩いて氷川参道へ。ここからは、先ほど学んだポイントを思い出しながら、カメラやスマートフォンで各自撮影していきます。
氷川参道で写真撮影をするワークショップ参加者

途中でお団子を買って小道具にする人も。嬉しそうなゆっきーさんを激写!
お団子を手にワークショップへ参加するゆっきーさん

カフェで撮影&講評会

氷川参道での撮影後は、大宮駅東口のカフェ「alternativelounge(オルナタティブラウンジ)」に移動してランチ撮影会。おしゃれな店内とランチでインスタ映えを狙います!

ランチを待つ間に、先ほど氷川参道で撮影した写真を各自Instagramにアップしていきます。鍋坂さんからは「フィルターは必ずかけてくださいね」とのアドバイス。

私も大宮らしい写真をチョイスしてinstagramにアップしてみました!

ランチ写真も次々にInstagramへアップ。写真をひとつひとつ見ながら、鍋坂さんに講評していただきます。

中には鍋坂さんの講評でブラッシュアップされた写真も。ゆっきーさんがはじめに投稿していたこちらの写真は、鍋坂さんによれば「婚活に例えると、いろんな彼が気になって、誰が一番か定まっていない状態。思い切って背の高い彼(ジュースのグラス)は切ってしまった方がよい」とのことでした。

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そして実際に「背の高い彼(ジュースのグラス)」を切った構図の写真がこちら。確かに「一番の彼(タコライス)」が映える仕上がりになっていますね!

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Yuki Shimizuさん(@yukishimizu910)がシェアした投稿 –

評価は満点!

会場を飛び出し、和気あいあいとした雰囲気ながらも、鍋坂さんの適確な講評でSNS写真のコツをつかむことができた2日目のワークショップ。参加後のアンケートでは、「理解できた」「楽しめた」「役に立った」の3つの項目でなんと全員が5点満点をつけるという驚きの結果に!

「写真をロジカルに考えるきっかけができ、大変勉強になりました」
「他の皆さんの感性に触れられて面白かったです」
「また受講したいです」

と、皆さん大満足の様子でした。

今後の情報はメルマガとSNSでCHECK!

チエモでは今後も写真講座や、小さなお店&会社のビジネスに役立つ講座を企画していきます。
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講師・鍋坂樹伸さんのSNS

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「ブログ飯」でおなじみの染谷昌利さんによる書籍『複業のトリセツ』出版記念セミナーを開催しました

「複業のトリセツ」出版記念セミナーの書籍プレゼント

こんにちは!チエモ事務局の山田です。

2018年11月10日に、貸会議室6Fで「一億総複業時代に向けて、未来予測と準備の必要性 ~『複業のトリセツ』出版記念セミナー~」を開催しました。
『複業のトリセツ』出版記念セミナー講師の染谷さんとチエモスタッフ

書籍『複業のトリセツ』では、会社員時代からさまざまな副業に取り組み、現在はブログメディアの運営、書籍の執筆・プロデュース、企業や地方自治体のアドバイザー、講演活動など、複数の業務に取り組むパラレルワーカー・染谷昌利さんが、自分の力でお金を稼ぐ力を身につけるための考え方とノウハウを記しています。

出版記念セミナーは、多くのデータに基づいた未来予測、具体的な副業の種類と方法、会社に勤めながらでもできる副業準備について、情報がぎゅっとつまった濃密な2時間となりました。

セミナー後の書籍プレゼント大会や懇親会の様子も含め、当日の様子をレポートします!

複業(副業・パラレルワーク)が必要な理由

「複業のトリセツ」出版記念セミナー会場の様子
「暗い話が続きます(笑)」という前置きでスタートしたセミナー前半は、「技術的失業はいつの時代にも起きている」という話から。

近頃よく「AIによってこんな職業は無くなる」という話を耳にしますが、今までにも新しい技術によって無くなった職業があります。染谷さんは氷を売る仕事を例に挙げ、「家庭の冷蔵庫で氷が作れるようになり、ただの氷を作る仕事は無くなっている」と話しました。

「でも、天然氷のかき氷屋さんは行列している」と染谷さん。「どこに強みを見出して行列をつくるか?」という視点が、時代の変化に対応するために欠かせないと言います。

そしてもうひとつ欠かせない視点が、このセミナーの主題となる収入窓口の複数化です。本業、副業、資産運用といった「複業(副業・パラレルワーク)」で収入を得る窓口をいくつも持っておけば、プロや新しい技術と戦わずに共存することが可能になると言います。

自分に合った副業のタイプは何かを知ろう

では、副業にはどんな種類があるのでしょうか?

アルバイトなど時給で稼ぐ方法、株式や不動産投資で稼ぐ方法、AirbnbやAnyca(カーシェアリングサービス)といったシェアリング・エコノミーで稼ぐ方法、といろいろな種類がありますが、その中でも自分の能力次第で稼げる「能力給型副業」として、インターネットを使った副業について詳しく解説されました。

インターネット副業の中にも広告収入型、クラウドソーシングを使ったスキル活用型、オンラインショップ運営型、動画配信型、ヤフオクやメルカリを使った中古品販売型、とさらに種類があります。また電子書籍やnoteなどのプラットフォームで自分が書いた文章を売る方法もありますし、染谷さんはオンラインサロン「ギガ盛りブログ飯」でコミュニティ運営型の副業に取り組まれています。

染谷さんはインターネット副業について「金銭的なリスクが小さく、家から出なくてもできる。工夫の仕方によって利益を産み出せるし効率化もできる」と話します。

副業禁止でも準備はできる!

『複業のトリセツ』出版記念セミナー会場の様子
副業を始めたい気持ちはあっても、まだまだ「副業禁止」の会社が多いことも現実。しかし染谷さんは副業禁止でも準備はできると言い切ります。お金を得ることはNGでも、副業の準備としてスキルアップや人脈作りをして、いつでもお金を稼ぎ始めることができる状態にしておくことが、本業からの安定した収入が無くなった場合のリスクヘッジになるそうです。

染谷さんが提案する具体的な副業準備の方法とは、インターネットを使った情報発信。自分の得意分野の情報を発信すれば、その情報を求めている人の役に立ち、感謝され、アクセス数が増えます。例えば、料理に慣れている人にとっては何てことのないレシピの情報も、「冷蔵庫にある材料で料理をしたいが、料理をしたことが無い人」にとっては価値のある情報です。その情報が役に立てば、シェアしたりお礼のコメントを書き込んでくれるかもしれません。価値のある情報が感謝され、その結果アクセス数が増えれば、広告収入を得たり、オンラインショップの商品を売りやすくなります。

確かに、会社の就業規則で副収入を得ることは禁止されていても、その前段階の「情報発信力を高めてアクセス数を集める」までならできそうですね。

セミナーでは「情報発信力はこれからを生き抜くための必須スキル」として、ブログとSNSの違いなど、具体的な情報発信のポイントも解説されました。

ただし、「うまい話には気をつけろ」と染谷さん。「誰でも」「楽に」「稼げる」というワードが出てきたらブレーキをかけるべきだそうです。

あとは「やるかやらないか」

染谷さんは有名人の言葉を引用しながら、「行動に必要なのは情報・知識を得ること」と話します。知識を得たら、あとはやるかやらないかを自分で決めるだけ。「やらない人が多くて、リスクも少ないなら、やった方がいいんじゃないか?」と語る姿が印象的でした。

そして継続することも大事だそう。インターネット副業はリスクが少ない分いつでもやめられるので、続ける人が少ないと言います。でもその分「継続しているだけでライバルは減る」のだそうです。

書籍プレゼントをかけたじゃんけん大会

セミナーの最後には、染谷さんからご提供いただいた著書をかけて、じゃんけん大会が行われました。

じゃんけんを勝ち抜いて書籍をゲットしたみなさん、おめでとうございます!
「複業のトリセツ」出版記念セミナーのプレゼント当選者その1

懇親会も盛況

「複業のトリセツ」出版記念セミナー懇親会の料理
セミナーの後は希望者が残っての懇親会。自己紹介タイムでは、副業に興味がある人、すでにいくつもの仕事を掛け持ちして複業(副業・パラレルワーク)を実践している人、副業を本業にするべく会社立ち上げ準備中の人などいろんな方がいらっしゃり、とても盛り上がりました。

そして懇親会でも、『複業のトリセツ』編集者の小関様よりご提供いただいた書籍をかけてじゃんけん大会第2弾。染谷さんの話題本が商品とあって、みなさんこぶしに力が入っていました……!
「複業のトリセツ」出版記念セミナーのプレゼント当選者その2

複業(副業・パラレルワーク)をとりまく情報とノウハウがぎゅっと詰まった今回のセミナー。働き方の一つとして注目を集める「複業(副業・パラレルワーク)」に、実践への一歩を踏み出すための知識を得ることができたのではないでしょうか。

今回のセミナー内容は、書籍『複業のトリセツ』により詳しく書かれています。気になった方はぜひお手に取ってみてくださいね。
『複業のトリセツ』取扱書店一覧はコチラ

チエモでは今後も、キャリアプランニングやキャリアアップに役立つ講座を企画していきます。
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夏休み子ども向け講座「夏休みマジカル読書感想文講座」が開催されました

チエモ夏休み子ども向け講座「夏休みマジカル読書感想文講座」が開催され、ベテラン国語教諭・司書教諭の小谷野弘子先生を講師に、1回目は7人、2回目は5人に受講いただき、参加者のみなさんは無事読書感想文を仕上げることができました。

 

チエモ「夏休みマジカル読書感想文講座」はこんな風に進められました

 
読書感想文講座1日目
 

講座は8月2日、20日の2回開催。
 
■1日目
・本選び(2~3冊持参してもらいその中から選ぶ)
・読書感想文を書くための本の読み方
・ワークシートの書き方
 
■宿題
・本を読んで、ワークシートに記入
 
■2日目
・書いてきたワークシートを先生と一緒に確認
・感想文を仕上げる
 
→読書感想文完成!
 

1日目:本選び、感想文を書くための本の読み方からワークシートの記入まで

 

 

「先生は中学校での授業の前によく読み聞かせをします。絵本は幼稚園生や小学校低学年の子が読むもの、と思われがちだけれど、大人だって考えさせられることがたくさんある素晴らしい読み物です。今日もみなさんに聞いてもらいたい本を持ってきました」
 
と、小谷野弘子先生が取り出したのは、絵本「おかあさん、元気ですか。」(作:後藤 竜二、出版社:ポプラ社
)。ちょっぴり緊張していた参加者のみなさんも、本の世界に引き込まれます。
 
小谷野先生は「本選びが一番大事です。本当に自分の心に響くものを探してください。本は絵本でもいいですし、読み始めてつまらないと思ったらすぐに本を変えても大丈夫」との説明に、皆さんちょっと意外そうに目を丸くしました。
 

読み方のコツ、感想メモの取り方、どんなところに注目して読むとよいか、ワークシートを記入するときのコツなどひと通り教えてもらって、休憩の前に、先生からのプレゼントがありました。
 
「みなさんにもらってもらおうと思って、本を持ってきました。好きな本を持っていってください。これを読書感想文に使ってもいいですよ」
 

 

みなさん、思い思いの本を選び、早速、その本を感想文の題材にすることにした参加者もいました。
 
休憩の後は「読書タイム」。もくもくと本を読みながら、ワークシートに記入し始める子、付箋を貼りながら読み進める子、さまざまです。先生と時々話し合いながら読み進めます。
 
この講座は2回連続講座でしたが、都合に合わせ1回目のみの参加でもOK。2回目が出られないという参加者は特に集中してワークシートを仕上げてもらうようにしました。先生にワークシートを見てもらって、「これで大丈夫ね!」と無事に送り出すことができました。

 

宿題:2週間の間に本を読み込んで、ワークシートを完成させる

 

次の講座までの2週間の間に、選んだ本をしっかり読んで、ワークシートをできれば完成させることが宿題です。「少なくとも2-3回は読みましょう。頑張ってね」という先生との約束に皆さん頑張りました。
 
「もう清書まで書いてきた」
「ワークシートが途中まで」
「ワークシートは書けた」
 
などそれぞれの進捗具合です。
(これをそれぞれハンドリングして、進めていくのですから、先生というのは本当に巧みなテクニックと忍耐が必要な職業だと感じ、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。)
 

2日目:ワークシートを完成させ、下書きからできれば清書まで

 

 

それぞれの進み具合のワークシートをもとに、2日目がスタート。
この日も読み聞かせからスタートです。「いつもちこくのおとこのこージョン・ノーマン・マクヘネシー」(作・絵:ジョン・バーニンガム、訳:たにかわ しゅんたろう、出版社:あかね書房)。テンポのよいストーリーに、子どもたちはもちろん、大人も引き込まれてしまいました。
 

清書まで書いてきた子、ワークシートを完成させてきた子は、内容を先生と一緒に確認して、「ここをもっと詳しく書いた方がいいかも。書き出しをもう少し考えてみようか」と赤ペンチェック。ワークシートが途中の子はそこまでの進み具合を先生と確認してから、どんなところに重点を置いて書き進めたらいいかを相談して進めます。
 
「どうしてこの本を選んだの?」
「タイトルから、この本はどういう内容だと想像した?」
「どういう状況で、どういう場面で出て来た言葉なの?それを書いてみよう!」
 
一区切りついたときに、先生と確認しながら進めます。
 

 

「下書きは、自分が読めるように書けば良い。ひらがなでもよいので、どんどん書きましょう!先生のオリジナル下書き用紙があれば、清書がスラスラ書けます」との力強い言葉に、みなさん頑張ります。
 
「自分の感想を書くもの」とはいえ、書きなれていない場合は、このように方向性を確認してもらい、さらに少人数制なので、質問に対してマンツーマンで指導してもらえることもとてもよかったのではないかと思います。
 
2時間はあっという間に過ぎ、完成させて晴れ晴れとした顔で帰る子、残って清書作業を続け、しっかり完成させて帰ることができた子もいました。清書が途中になってしまった子もすべて清書用ワークシートを完成させ、「今日必ず家で清書してね」と先生にしっかり念を押されて送り出されました。
 

素敵な感想をいただきました

 

 

子どもたちから素敵な感想をいただきました。
 

「書き出しで読み手の興味を持たせるということが勉強になった」
「読書感想文を楽しく書けることを知ってびっくりした」
「この講座のお陰でスムーズに読書感想文が書けた」
「来年もこの講座があったら来たい」
「読書感想文が嫌いだったけど、講座に来たら少し面白くなった」

 

保護者の方からもうれしいご感想をいただきました。
 

「読書感想文は夏休みの宿題の中で『一番気が重くなる宿題』。一緒に取り組むためには親も本を読む必要があり、高学年になるにつれて親の負担も重くなる。そんな宿題を丸っと任せられて本当に良かった」
「親のアドバイスはなかなか聞かなくても、先生がいる場での作業だと短時間で集中して進めてくれるので良かった」
「『なぜその本を読書感想文のテーマにしたのか』など、これまで知らなかった子どもの興味に気づくことができた」
 

最後に小谷野先生は、「読書感想文コンクールが長年続いているのには訳があります。読書は『読む力』『考える力』『表現する力』を鍛えてくれ、今後求められるプレゼンテーション力にも繋がります。本を読むだけでももちろん良いことですが、読書感想文は1年に1回、本とじっくり向き合える貴重な機会。苦手、嫌だなと思ってしまうのは残念。コツさえつかめば、スラスラ書けます。来年もぜひ頑張ってください」と笑顔で送りだしてくれました。

来年も「夏休みのお助け講座」として開催したいと思っています。
また、小谷野先生による、「読解力・表現力・文章要約」など大事だとは思っていても、どう指導したらいいのか悩んでしまう「日本語力」をトレーニングする講座を企画しております。
気になる方はぜひチエモサイトをチェックしてください!
 

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夏休み子ども向け講座「埼玉新聞編集局長が教える夏休み新聞作り講座」が開催されました

チエモ夏休み子ども向け講座「「埼玉新聞編集局長が教える夏休み新聞作り講座」が開催されました。
 

埼玉新聞社の編集局長・吉田俊一さんを講師にお招きし、7組の参加者とともに、取材、記事執筆、レイアウト、新聞作成まで行う本格的な講座となりました。
 

2回講座で取材~新聞作成まで

 
講座は7月25日、8月1日の2回に渡り行われました。
 
1日目
・埼玉新聞社の歴史を振り返りながら、新聞社内で実際に行われている工程を動画で学ぶ
・伝えるための3つの工夫とワザ
・新聞のテーマの選定。取材ネタを考える
・取材の方法
・写真の撮り方のコツ
 
宿題
・3~4つの取材をし、記事を書いてくる。
・ぴったりな見出しを考える
・新聞のタイトルを考える
・コラムを書く人はコラムのタイトルも
 
2日目
・記事を仕上げる(デスクチェック)
・見出しを確定する
・写真を選ぶ
・レイアウトする
・清書する
 
新聞完成!!←ここを目指します
 

1日目

 
「こんにちは、埼玉新聞編集局長の吉田俊一です」

埼玉新聞の編集局長を前に参加者のみなさんはちょっと緊張気味。
 
「ヨッシーと呼んでください」
 
とエライ人らしからぬ親しみやすい人柄の吉田さんの的確で分かりやすい説明に、参加者の児童のみなさんはもちろん、付き添いの保護者の方も「へえ!知らなかった!」と思わずつぶやくレクチャーです。
 
今まで何気なく目にしていた新聞の「見出し」「本文」「写真」「レイアウト」すべてに新聞記者の方と編集の方の知恵と技術が詰め込まれていることを学びました。
 
2020年に施行される新学習指導要領の中に「新聞で学ぼう」が記載され、今後学校で新聞を読んだり使ったりする機会は増えるはずとのことで、今回の学びが参考になりそうです。
(参考:一般社団法人日本新聞協会

 

街の魅力を探そう

 
今回大きなテーマは「街の魅力自慢」自分が住む街のニュース、紹介したいところを探します。「浦和」「北本」「さいたま」「マレーシアと日本」「ふじみ野」いろいろな場所が揃いました。それぞれいくつも魅力や知ってることをリストアップし、お互いに、どの話題が良さそうかなど、話し合います。
 

「へえ!そんなところにお城があるんだ」「クビワペッカリーってなに?」と埼玉県のことならなんでも知っていそうな吉田さんも知らない情報も飛び出しました。

 

1週間の間に取材を記事を執筆


 
次の講座までの1週間の間に、1回目で選んだテーマとネタをもとに取材します。
初めての取材を3-4つ行い、1週間で記事まで仕上げるのはなかなか大変です。
 
「街探検の授業はあったが、取材は初めて」
「市役所に取材に行ってよい経験だった」
「取材に行ったら、もっとすごいニュースを聞いてうれしかった」
 
記事を拝見するとどの取材もしっかり丁寧に行ったことが分かります。
暑い中、雨の中、時間をやりくりしご家族の方にもご協力いただきありがとうございました。
 

2日目 記事の仕上げ~新聞清書まで

 

宿題で書いてきた記事を、「デスク」のヨッシーにチェックしてもらいます。
「これはリード文に持ってきた方がいいね」「ここはこう直そう」、ひとつひとつの記事を丁寧に確認してもらいます。自分の書いた記事を直してもらうというのは、とてもよい経験です。合わせて見出しも考えます。
 
たくさん撮ってきた写真の中から「これだ!」というものを選び、印刷します。記事の大きさに合わせ、プリントしなおしたりと、手は抜きません。
 
記事が仕上がったあとは、ヨッシーがそれぞれの記事の長さと写真を確認しながら割り付け(レイアウト)し、清書です。マス目に合わせて記事を書き込み、見出しやタイトルを太字で書き、写真を貼って完成です。
 
清書の作業に一番時間を割きました。少し時間をオーバーしてしまいましたが、参加者のみなさん、頑張って最後まできっちり仕上げることができました。
 

完成した新聞と子ども記者認定書を手に笑顔

 
2日間に渡る講座を終えた参加者には、「子ども記者認定証」が吉田編集局長から手渡されました。


 
認定証と完成した新聞を手に。

 
それぞれ素晴らしい新聞ができました!
 

大宮公園小動物園のクビワペッカリーに2頭の赤ちゃん!

 
浦和祭りに8万人!

 
マレーシアの学校と日本の学校について

 
実は天然芝だった!浦和レッズの練習場

 
石戸城は知られざる城!

 
「宿題として学校に出す」
「家に帰ってお母さんに見せたい」
頑張ったからこそ、皆さん達成感満載の嬉しそうな表情が印象的でした。
 

子ども向けにしておくのはもったいないくらい充実した内容の2日間の講座でした。
ご参加いただいたみなさま、宿題にご協力いただいたご家族のみなさま、取材に対応いただいた地域のみなさま、そして吉田編集局長、どうもありがとうございました!

 
また来年開催できたらと考えておりますので、ご興味ある方はぜひ時々こちらのサイトをチェックをお願いいたします。
 
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